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「なんだよ・・・?」
「なんだよは俺の・・・私の台詞なんだけど?
いつからこんなことになってるの?
こんな感じだって分かってたら、私が紅葉のこと欲しかったんだけど。」
「・・・血半分繋がってるだろ。」
「結婚出来なくても欲しかったんだけど。
あ・・・でもまだどっちも結婚してないからセーフだよね?
今からでも紅葉のこと・・・」
アヤメが言葉を切った後、表情を変え天野を見た。
その表情は完全に“男の人”で・・・
「お前がいらねーなら俺が貰うけど、それでもいいんだよな?」
と・・・。
そんなことを・・・
そんなことを、言って・・・。
完全に“男の人”だったし、雰囲気が天野にソックリだった・・・。
“アヤメ”の姿なのに天野にソックリだった・・・。
それには驚いた・・・。
さっきの出来事よりも遥かに驚いてしまって・・・。
目の前にいる“アヤメ”ではない、“アヤメ”ではない“男の人”を・・・
見ていたら、天野が私の両目を大きな片手で覆った。
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