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ラフな服装のアヤメが途中で高いお酒を持ってきてくれ、天野のお母さんと“社長”にお祝いを言い、他の皆とも少し話した後に帰って行った。 最後に玄関の所で少しだけ天野と2人で話していたけど・・・。 きっと“アヤメ”ではない本当の姿の方だから、私は行くのを止めた。 「“アヤメ”も明も、会社で大丈夫なの?」 明に聞いてみると、明は楽しそうな顔で笑った。 「入社してすぐに“輸血”したくらいだから大丈夫でしょ~!!」 「輸血?」 「あのデカイ図体に輸血するのは一苦労なの!! 古くてドロドロの血も沢山流れてるし、血管だって詰まってるし!!」 何の話かはよく分からなかったけど、文句を言いながらも明は楽しく働けているようでホッとした。 笑いながら広いリビングを見渡す。 天野も戻ってきて、みんなの中に入っていく・・・。 こんなに広いリビングなのに、狭い部屋にいた時みたいに全員でくっつき合いながら笑い声が響いている・・・。 4LDKの部屋なのに、弟4人はほとんどリビングにいるらしい。 寝る時までリビングで寝ているらしくて、折角4部屋ある部屋を借りたのにと天野が嘆いていたこともある。 「そろそろお開きだよ!! 大人は明日からまた仕事だからね!!!」 “ママ”がそう言ってその場を締めると、全員でテキパキと後片付けをしすぐにリビングは元通りになった・・・。
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