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あとがき 2022.7.30~8.10 『タバコの煙を吸い込んで』 山ノ内が働いていた前の会社の物語。 『幼馴染みの小太郎君が、今日も私の眼鏡を外す』 ここで出てきたアヤメと明も登場しました! 腹違いの9人きょうだい。 これは私の友達がモデルになったようです。 実際はもっと複雑で、物語のように明とアヤメだけが同じ年ではなく・・・ 上の子から途中も下の子も全て母親がごちゃ混ぜでした。 同じ年の子もいるし、双子もいるしで。 2DKの狭い部屋で、友達のお母さんが全員を育てていました。 そして、友達が中学生の頃にお母さんは癌で亡くなりました。 中学が違ったのでその後どうなったのかは分かりませんが、町で何度か見掛けたその子は・・・ ボロボロの服を着て古い自転車を立ち漕ぎし、後ろに2人の小さな妹をよく乗せていました。 小学生の頃は同じお母さんから生まれたお姉さんと家出をし、空き家で数日間過ごしたいたらしく行方不明に。 警察も学校も結構騒ぎになりました。 二十歳の同窓会で会い少しだけ話せましたが、なんだか怖くて「今何をしているか」は聞けませんでした。 みんなお洒落をしている中、その子だけは普段着でお化粧もしていなくて。 でも、その子だけではなく治安の悪い地域だったので複雑な家庭環境の子ばかりでした。 我が家はお金のある家だったのに何故かこの地域に、田舎から小学校1年生になるタイミングで引っ越してきて。 元々両親は都内にいたので、なんであの地域にしたのか謎です。 私は現在30代前半なのですが、地元には不良だらけで!! 小学校の途中から私も目立つタイプだったので中学ではそういう子ともつるんでいました。 私は部活をしていましたし親が厳しくもあったので私がいる時は悪さをしないでくれましたが、かなり悪さばっかりしていた子達もいて。 少し上の学年になると校庭をバイクで走り回ったり、同じ学年の男子は数人少年院に入ったり、卒業式間近の時期にクスリでクラスの半分が警察のお世話になりいなくなってしまったり。 私は遠い地域の私立の高校に行って、あまりに良い子ちゃんばかりで最初は皆が素を出していないのかと思っていて。 そしたら最後までみんな良い子ちゃんのままで驚きました。 高校の途中で引っ越し、地元の友達とは縁が切れたようにも思いましたが・・・ 二十歳になる直前に後輩がうちらの代にも声を掛けてくれ数人で集まりまた集まるように。 私が仲の良かった子は奨学金で大学に行っていたり、専門系の高校に通っていて専門職で働いたり、高卒なのに何故か良い企業に就職出来ている子達で。 よく思い返すと、流されずにみんなで勉強している子達だったなと思いました。 そんな子達の影響で、私が責任者をやっている部署では学歴・職歴・家庭環境は関係なく採用していました。 新卒は4大卒で、中途は職歴がしっかりしている人とグループトップの社長からは言われていましたが、私の部署では社長と掛け合ってでも良さそうなら入社をさせていました。 複数の部署の責任者を兼任していたり、その間でもいくつか部署を立ち上げていたので、私に採用権がある部署には一切関係なく。 勉強が続けられる人、闘う姿勢を止めない人、何があっても動じない。 そんなタイプの人を入社させていました。 特に、正社員経験がない就職氷河期世代の女性が私は大好きで積極的に採用していました。 能力も優秀ですし、貪欲で心も強くて何事にも動じなくて。 グループトップの代表の下に私がいたので無茶振りが多くても、何も動じず強い女性が多かったです。 そして、正社員になれたことに感謝をしてもらうことも多くて・・・。 家庭環境が複雑な子が多い地域で育ち、地元に行くとまだ昭和な町並みで毎回驚きます。 都内ですし、都心にも電車1本で行ける地域なのですが・・・。 そこでこの前、金髪の男の子と女の子が自転車で2人乗りをしていたのを見て、それも影響した物語だったかなと思います。 今でも特に仲が良いのは中学からの友達なので、昔話になるとギリギリな悪さも男子達ともよくやっていたなと。 男子達もすぐに殴り合いのケンカになるし、それぞれの彼氏彼女とは学校でもどこでもイチャイチャしてましたね。 私は彼氏は作りませんでしたが結構モテたので誰かしら常に隣にいて。 あと、昔だからか地域の特徴だったのか、子どもがきょうだいのお世話をするのも当たり前で、友達のきょうだいはみんなきょうだいくらいな感覚でした。 私は末っ子だったのできょうだいが私を連れて友達の家にも連れていってくれたり、私が上の学年になると友達が下の子を沢山つれてみんなで遊んでいて。 そんな私の経験がモデルになった物語になったようです。 そして、山ノ内社長ね。 そっちの物語でもそうでしたが、いつも喋れるのに何故か「そこ下手くそでしょ!」という言い方しちゃって。 こっちの物語での重要部分でもそんな感じにして、紅葉と雷を7年間も苦しませるという・・・。 その間に紅葉はどっしりとした紅葉に成長出来たので必要な時間だったのかもしれませんが・・・。 あと、紅葉の“父親”ね。 これは詳細は省きますが全てがフィクションではありません。 なんといっても、複雑な家庭が多い地域でしたので。 それと気付いた読者様いらっしゃるか。 男子達だけで集まった時はそういうのを見ていたんでしょうね。 これも実際よくあって。 男女で集まることが多かったのに男子だけの時はそうだったらしいです。 今の時代や地域によっては全く理解されない物語になったかもしれませんが・・・。 個人的には“あの男”以外はみんなが救われた物語になり良かったと思っています。 今回もあらすじも設定も何も出来ませんでしたが、無事に完結できてよかったです。 カットページは元サイトとページ数を合わせるために残してあります。 読みづらくなってしまい申し訳ありません。 最後までありがとうございました。
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