#5

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それでも僕は諦めず、次の就職先を探そうと努力した。しかし面接で担当者に自分の体質のことを説明しても、「お客様に迷惑をかけるから」とか「自分勝手だ」という理由で追い返された。 働く意思はあり、能力も人並みにはあると思っていたから、こんな理不尽な理由で働けなくなるなんて本当にショックだった。 それならと、僕は自宅でできる仕事を探すことにした。今は家にいたってお金を稼ぐことができる時代だ。僕は趣味のオンラインゲームのプレイ動画をユーチューブにアップしてみたのだが、まったく数字が伸びなかった。 めげずに毎日朝から晩までパソコンとにらめっこしている時に、僕はふと冷静になってしまった。そもそも僕はこんなことがしたくてやっているわけではないんだ、と。それ以来とたんに僕の体は動かなくなってしまった。 僕は普通に働きたいだけなのに。僕は何も悪くないのに。悪いのは全部コロナなのに。そんなことを考えながら曖昧な毎日を送っているうちに、年が明けた。仕事をやめてから2か月が経っていた。 その間新型コロナは感染の勢いを広げており、しばらくこの世界に居座り続けるつもりのようだった。いつになったらコロナは終わるのだろうと考えると急に不安になって、僕は思わず泣いてしまった。誰か助けてと布団の中で呟く日々が続いた。
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