君と僕だけの一週間

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星は不思議だ。 何百年も前にあったものが空に映し出されている。 空が飛べても、今ある星はつかめない。 とても不思議で、きれいな星。 流れ星も流れているみたいだ。 流れ星。 どこに流れていっているのだろう。 いつかはどこかで落ちるのかな。 そう思っていると、 お向かいのおじいちゃんが洗濯物を干している。 お向かいのおじいちゃんも、死んじゃったら星になるのかな。 こっちに流れ星が落ちてくる。 この星女の子の形に似てる...。 ちょっとタイプかも...。 「ちょっとどいてぇぇぇぇ!」 え!? 星が喋った⁉ ドォォォォォン 見てみると、僕の庭にはとても大きなヘコミができていた。 「ふぅ。大丈夫だった...?」 何言ってるのかなこの子。 僕の庭はだいじょうぶじゃないんだけど。 「は、はい....。」 一応体は傷一つついてないし、それほど僕も鬼じゃないので。 「ごめんね...。  お庭が大変なことに..。  なにか私にできることない...?」 一番は庭を直してほしいが、いいことを思いついた。 「じゃあ1週間僕の遊び相手になって。」 僕は一人っ子だし、意外とお金を持っている方だったので、 遊び相手もいない。 学校の友達も格が違うと父の手で切り離され、ちょうど退屈だったところだ。 「それだけでいいの⁉  庭は?流石に宇宙から来た人でも庭は直せないけど...。」 え?宇宙から来た人? 宇宙から来たんだ。面白いなこの子。 「いいよ。それくらい。  庭はいつでも直せるけど、友達はお金ではできないからさ。  僕の名前はアサト。君の名前は?」 「ヒロコ。私の名前はヒロコ!1週間よろしくね!」 そして今日僕はヒロコという面白い友だちができた。
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