奇妙な泥棒クンと、いまいち刑事ドン

1/9
11人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
 秋晴れが、すがすがしい朝のこと‥‥  東京・Q警察署の指令室に通報は無く、ほのぼのとしていた。  が‥‥‥その時、通報アラームが鳴った。 「はい、こちら110番です。事件ですか? 事故ですか?」 『あ、すいません、実は、家の中に泥棒がいるんですが‥‥』  通報して来たのは、中年の男のようだった。 「えっ、お宅にドロボーがいる‥‥今ですか?」 『ええ。今いるんで‥‥すぐに来て、逮捕してもらえますか?』 「はい。失礼ですが、貴方は?」 『小山といいます。多分、逃げられないから大丈夫なんですが、とりあえず逮捕しに来てくださいな』 「分かりました。すぐに伺います」 『じゃ、宜しくー』
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!