プロローグ

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プロローグ

 いつもの出窓に腰かける優人の隣。  いつの間にか定位置の結愛。  スピーカーから流れるsugar。  歌を口ずさむ優人を見上げる彼女。  出窓の向こうにはいつもの景色が広がっている。  あの日ここで始まって、終わったはずの恋。  二度と会わないと心に誓って手放したはずなのに。    片膝を引き寄せて、もう片方の手で彼女の髪に触れる。  素直じゃなかった二人の未来は非日常に飲まれて。  いつの間にかキラキラしていた。  何度でも恋をして。  世界で一番愛しい君を愛していくと誓うよ。 「優人」 「うん?」 「大好き」  甘えるように服を掴む彼女に優人は口づけた。
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