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雀神の防衛に成功した柴崎の表情には以前の自信が戻っていた。
並々ならぬ威厳は反逆を企てた若人の媚び諂いを赦さない。
悲壮感に呑まれて項垂れる門脇たちを毅然と後にする柴崎。
「今度は正々堂々ぶつかってこい。待ってるぞ」
麻雀界を牽引するベテランとしての余裕に、三人は駄目押しで打ちのめされる。
対局場を去る柴崎の後ろ姿が、
絶望する彼らには金色に光り輝いているように見えた。
鳳凰を宿らせた貫禄が言葉を使わずして麻雀千年の歴史を物語る。
大空を横切る雀神の足跡は、未来の雀士が歩む麻雀道の導き手となるに違いない。
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