1 アメシスト

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朝の全校集会。 周りの子が欠伸を溢しスマホで暇を潰す中、ピンと背筋を伸ばして真面目な顔をした私は、頭の中で円周率を唱えていた。 …暇だ。 校長は良くカンペも無しに、スラスラと不要な話を続けられるものだ。自分の話、ニュースの話、雑学…、一応耳に入れてるけどためになる情報は無さそう。 「くあ~っ、眠っ」 隣の人の欠伸が移りそうになって、必死に堪える。 と、 『ギャハハハ』 『それよりこっちのがゼッテェ良いって!』 『えー、俺はこっち派』 『ちょ、た、たんま!』 今日も今日とて、全校生徒が集まる集団の中で一際目立つ派手グループの男子の声が耳に触る。 彼等を見て周りの女子はキャーキャーと騒ぎ声を上げてるけど、私にはあんな騒がしい人達の何が良いのか。 金髪、メッシュ、ウルフ、剃り込み 髪色も髪型も全部派手。
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