5 アメシスト

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「いただきます」 「いただきます」 悶々と考えて作ったシチューとコロッケは、作り慣れてるお陰で一応美味しい味がした。 ちゃんと手を合わせて、礼儀を欠かさない志貴。 やっぱり外見と全然違う。 「美味っ」 …良かった。 考え事をし過ぎて味付けの記憶がほとんど無かったんだけど、美味しかったなら良かった。 「鞠ちゃん、今日何してた?」 「?学校で勉強してたよ。志貴は?」 「俺は学校で遊んでた」 うん、知ってる。 授業中に裏庭でサボってるのが見えてた。 隠れてサボってたのかと思えば堂々と口に出す志貴が面白くて笑ったら、志貴が箸を持つ手で頬杖を付いて、私の顔を覗く。 「…?なに?」 「隣の席の男は、鞠の友達?」 隣の席…、翔?
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