5 アメシスト

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「綺麗だね」 「これ?」 「うん。初めて話した時に思って···」 「誕生日にアイツ等に貰った。二月の誕生石で、アメシストが使ってあんだって」 これがアメシストと、志貴が紫色の玉を指す。 大粒のアメシストと、青紫のアクアオーラ。黒とホワイトパールの石が並んで、ずっと素敵だなって思ってた。 「誕生日、二月なんだね」 もう直ぐだ。 「石言葉は真実の愛・心の平和・誠実。お前らしくねぇって笑われたけど、今はこれも俺らしいだろ」 「…?」 「これ貰って直ぐ、鞠見付けた。俺にとって鞠は、見てると気持ちが楽になって、鞠の前では誠実でいられる。好きって気持ち初めて知った」 「ッッー」 「マジで鞠が好きだから、もうさっきみたいな事聞かないで」 「…ごめん」 「良いよ」
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