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2 アメシスト
「ふわぁ〜、校長の話長かったぁ〜」
「ね。お孫さんの話ずっとしてた」
「叔父馬鹿だよ、アレ。絶対家では口うるさい奴」
「そうかな?貢いで子供に好かれるお爺ちゃんになりそうだけど」
全校集会が終われば、
蜘蛛のように人が散っていく体育館の中。
私も例外じゃなく友達とその場を離れようとすると、
「マジ怠いわぁ、ヤマセン」
「そんなに怒ってばっかだと、頭の血管切れて早死にするよ?」
「だったら俺にストレスをかけるような事をするな」
体育館の真ん中で、生徒と教師が揉めている。
日誌の平で、バシバシと頭を叩かれる生徒。
生活指導の山川先生に絡まれてるのは、派手なグループを形成する彼等で。
その中には勿論、後ろにひっそりと立つ藍仁志貴が、他人事のように眺めている。
「うわぁ〜、またやってるね。水岸くん達」
「朝礼中も目立ってたじゃん。山川先生ずっと、鬼の形相で見てたよ」
「マジか。でもあの人達、怖いもの知らずっていうか、校則ガン破りだし」
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