初めてのベッドの上で珈琲を

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それからお酒や料理が運ばれてきて、天野さんのお話は一旦終わり・・・

「彼氏はいたってことだよね？」

私への質問が多くなり、このことを聞かれる。

「いたことないです・・・。」

「それは・・・え、誰としたの？」

それを聞かれてしまい苦笑いになる。
私は彼氏がいたことがなくて・・・。
でも、処女ではなくて・・・。

「えっと・・・お願いをされて・・・。
その人と・・・。」

「お願いって？エッチしたいってお願い？」

「そういう言い方ではなかったのですが・・・。」

男性社員がお酒を飲んだ赤い顔をしながらも真剣な顔になる。

「一応確認するけどさ、天野じゃないんだよね？」

「違います・・・。」

そんな確認までされてしまい苦笑いで否定をする。
私の反応を男性社員が真剣な顔で見て・・・

「なんか微妙な反応だよね。
本当に天野じゃないの？」

「天野さんじゃないです。」

「あー・・・“名取さん”？」

「違います・・・。」

「そうなんだ。
まあ、天野だったら笠原さんが処女じゃないの1番分かってるからそれはないのか。」

「そうですよね・・・。」

私は甘くて美味しいお酒をまた飲んだ。