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高柳さんがお会計までしてくれ、何度もお金を渡したけれど受け取ってくれなくて・・・。
最後には何度もお礼を言った。
「途中から俺ばっかり話してたな、ごめん・・・。
なんか話しやすくて。」
「部活や友達と色々な所に行ったり、恋愛も・・・私はしたことがないことばかりだったので、勉強になりました。」
「お母さんが亡くなってからお父さんのお店の店番だったんだよね。
最後まで知らなくて・・・ごめんね。」
「店番は楽しかったんです、祖母もいましたし。」
私がそう言うと高柳さんの目に熱が籠ったのが分かった・・・。
「時間、まだ平気?」
「あの・・・っ」
「俺は処女とかどうとか気にしてないから。」
そんなことを言って優しく笑ってくれ・・・瞬きをいつもより多めに・・・
しようとしたら、私の両目が覆われ真っ暗になった・・・。
「ここでお開きな!!」
天野さんの声が聞こえてきて、背中に感じる身体が天野さんのものだと分かった。
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