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お弁当箱が入った小さめのバッグを持ったまま女子トイレへ逃げるように入った。 そしたらお化粧を直している数人の女の子達が鏡越しに私を見てきた。 その女の子達に瞬きをしながら小さくお辞儀をすると、苦笑いではなく不満そうな顔で私を見てきた。 「笠原さん、また天野さんから構ってもらってたんですか?」 「構ってというか・・・からかわれていたというか・・・。」 「30歳でも若く見えてちょっと可愛くて、そういう初々しい感じが天野さんのツボなんですかね? 笹原さんだけですよね、あんなに構ってもらえるの。」 「・・・天野さんが採用してくれたからだとは思います。」 「私も天野さんの採用ですけどね~。」 トイレから出てきた1人の若い女の子が急に話しに入ってきて私に笑い掛けてきた。 瞬きをしながら小さくお辞儀をする。 若い女の子が私に笑顔を向けた後に他の女の子達の方を見て、作り笑いをしながら話しかけた。 「天野さんに構ってもらいたかったら、処女膜を再生してくればいいですよ~。 天野さんって処女しか相手にしないの有名らしいじゃないですか~。」 若くて可愛い女の子が作り笑いでそんな発言をした・・・。
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