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「ん・・・」
真夏の強い朝日の眩しさと、なんだか苦しい感覚で目を覚ます・・・。
目を開けると私の部屋で、カーテンが閉められていないからこんなに明るかったと分かった。
そして・・・
私の身体に回った天野さんのツルツルで太い腕。
背中に天野さんの身体を感じ、ドキドキしながら少しだけ振り返ると・・・何も着ていなくて驚いた。
慌てながら自分を見ると、一応下着の上にキャミソールは着ている姿で・・・
天野さんも・・・下着は履いているようだった。
それに少し安心しつつ、少し残念に思いつつ、少し痛い頭をおさえながら静かにベッドから抜け出した。
リビングに入り、お母さんとオババの仏壇に朝の挨拶をする。
それからキッチンに行き、三食ちゃんと食べないと死んでしまう天野さんのために朝ご飯を作った。
私1人の時は珈琲とパンくらいの朝ご飯だけど、今日はご飯を炊く。
目玉焼きとベーコン、ほうれん草のお浸し、大根と油揚げのお味噌汁・・・。
「食材買っておけばよかったな・・・。」
いつも週末に買い溜めをするので冷蔵庫には全然食材が残っていなかった。
作り終わった料理をダイニングテーブルに並べていると、天野さんがリビングに入ってきたのが分かった。
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