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「お前、何してるんだよ? 仕事中に遊んでんじゃねーよ。」 人事部の部屋の中、慣れないパソコンを目の前に右手の人差し指1本でキーボードを打っていく。 そんな私に今日も話しかけてくる男の人・・・天野さん。 「今集中しているので、お願いですから話しかけないでください。」 「左手も使え、左手も。 遅くてもいいからちゃんと両手使えよ。」 そう言われてしまい、左手も人差し指を出して必死にキーボードを打っていく。 そしたら真横に立っていた天野さんが私の真後ろに回り・・・後ろから私のガチガチの両手にソッと手を添えてきた。 驚いていると・・・ 天野さんが私のガチガチに固まった指を1本ずつ開いていく。 男の人なのに綺麗な天野さんの指が私の大して綺麗ではない指を優しく開いていく・・・。 息を止め、その光景を見ながら何回か瞬きをすると、煩くなる心臓の音がよく聞こえてしまった。 全て指が開いた私の両手の甲を天野さんが優しくポンポンと叩く。 「ガチガチ過ぎだろ!!」 面白そうに笑いながら言った天野さんの声がすぐ真上から聞こえ、天野さんの顔が真上にあるのだと分かりまた心臓の音が激しくなった。 「息しろ!!!」 大笑いしながらそんなことまで言い私から離れ自分のデスクの椅子に座った・・・。
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