プリン食べ放題

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プリン食べ放題

それより「ご飯食べにくいじゃないですか!」 「それなら食べさせてあげようか?」 「は!?無理ですよ無理!絶対無理!」と言うとかおりくんが羨ましそうに「一条様からのあーん♡だよ!?なんで無理なのさ!」 「む、無理なものは無理!拒否反応出る!」 「かおりくんさん……強要は良くないので、僕たちがやりましょうか」と唯くんが言ってさっきまであんまり仲良さそうじゃなかったのに「そうだな!やるか!」とかおりくんは唯くんの提案に乗ってしまった だけど「いや、俺ゆずにしかやらないから」と一条様が本気で答えるとかおりくんと唯くんが「「そうですよね……」」と本当にガッカリしていた そんな2人を「大丈夫。また今度やってくれるさ」と2人で慰め合っている姿を、笑いを堪えながら見ていると一条様が思い出したように「ゆず、お腹いっぱいプリン食べたいか?」 「は、はい」 「2人から聞いたんだが……その……ゆずがプリン食べ放題したいってことを……だからな、今週末、プリン食べ放題に行かないか?いや、行かなければ、連れ去る!」と強気に言われた プリン食べ放題……?あ、僕が罠に引っかかっちゃったやつだ プリン食べ放題に目を光らせてたこと、2人にはバレてたんだね…… 罠がないならお腹いっぱい食べたかったプリン食べ放題……あんなことがあってもプリンは大好き。だけど……「少しだけ考えさせてください」と言った 本当にプリンが嫌いになったわけじゃないし、プリンは大好きだけど、少しだけ制御してもいいんじゃないかなと思い始めた。病院の中でも、考えてた……僕がプリン好きなせいで巻き込んでしまったという事件。事件が怒ったのは僕のプリン好きなせいなのでは?と そんなことをこの出やすい顔から察知したのか、わからないけども「いいのか?今回だけだぞ?」と半ば脅しの感じで聞かれる 今回だけ……でも……プリン制御…… 2人のこともプリンぐらい大切……何回も何回も考えた末に、結局プリンを選んでしまった 罪悪感はあるけども、一生一度かもしれない。高級プリン店の食べ放題!!! 高級プリン店とは決まっていないかもしれないけども、一条様が誘うのだから、そうに決まってる! 「行きます!今回だけなんですよね!?あ、プリン食べ放題だけ行きますから!門限とかもあるし!」と咄嗟に門限が出たけど、門限って何時までなのだろう? 翼くんに聞いてみるか 「わかった。門限だけ守ればいいんだな?17時ぐらいに、門の前に集合な……俺が、外出許可書、書いておくから……じゃあ、仕事あるから」といい、教室を出ていってしまった
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