素っ気ない

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素っ気ない

「あぁ、それと、飲み物はどうするんだ?」 「ん~一番高いのにしょうかな?これも、一条様の奢りなんですよね?」 「あぁ、もちろんだ。だが…1番高いのはブラックコーヒーだが、飲めるのか?」 ブラックコーヒーが1番高いのか…まず、カフェオレとかも飲めない僕からしたら、まずもって無理な話… 「じゃあ、ジュースとかってあります?」 「オレンジジュースなら、あるぞ」 「じゃあ、それでお願いします」と言うと、どこからか店員さんがやってきて「ご注文お決まりですか?」と聞いてきた 「あぁ、オレンジジュースと、ブラックコーヒー、あと、例のものを」と一条様が言うと「かしこまりました。すぐご準備させていただきます」と言いそそくさと帰っていった そして、ものの数分で、キッチンワゴンの上にプリンが大量に置いてあるのと、ブラックコーヒーとオレンジジュースが届いた 「ここの、ブラックコーヒーは一番美味しい。なんたって、俺が手懸けた。もちろん、このお店も」 お店も、コーヒーも手がけるって一条様って何者!?それにお店を貸し切るかなんて…あとで、誰かに聞いてみよ じゃあ、プリン~プリン~ アイラブプリン!!!!!!って、この英語あってる? とりあえず、10個ほど、テーブルに置いて1つづつ丁寧に食べていく ん~美味しさでとろけそう… そして、余裕で10個ペロリと食べてしまった もう、10個は行けそう!と立ち上がって、キッチンワゴンに取りに行こうとした時、一条様は、優雅にコーヒーを飲んでいるだけだった 一緒にプリンの素晴らしさについて語るとかじゃなかったけ? 「一条様、プリンは食べないんですか?」 「・・・甘いものは好きでは無い。だが、ゆずに食べさせてもらったら、二口ぐらいは食べれるかもしれない」 「あ、そうですか」 僕が、一条様に食べさせる?意味わかんない!第1!!!僕はこのプリンを食べに来ただけだ!デートしに来たわけじゃない!!! 「ゆず、素っ気ないな…」 素っ気ないか…当たり前!僕は、一条様がいなければ、虐められることも、危険にさらされる事もなかった。忘れてはいけない。ゆず!!しっかりしろ!プリンで釣られるところだった 危ない、危ない
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