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「ねぇ、ずっと思ってたんだけど、一条様って何者?」 「えぇ!?知らずに一条様と喋ってたの!?」 「いや〜まぁ、すごい人ってのは知ってたけどさ…」 「まじかぁぁゆずたん、やばいよ。とりあえず説明するけど…」と呆れた声で言う 「お願いします」と僕は頭を下げる 「一条様は、一条家の跡取り、アメリカで大学を卒業してるし、日本の高校は、受けなくてもいいんだけど、何かしらの理由?一条家のしきたり的なもので通ってるんじゃないかと予想してるけど…真相はわかんない」 へぇ〜頭いいんだ 「学園で、抱かれたいランキング2年連続1位…」 それだけは要らない情報 「んで、あとは何かある?」 「あっ、その一条家って何?」 「一条家って言うのは、由緒正しき名家。今は、一条グループって言う大企業…よくCMとかもやってるみたいだし!聞いたことはあるんじゃない?」 「う、うん」 「政治、警察、裏社会、あらゆる権力を牛耳ってるとされている日本の……。まぁ!とにかく!!すごい人ってのはわかった!?」 「な、なんとなくだけどわかったよ」 「それで、妻になってしまえば、その権力も少しは貰える?とか?で一条様に、言い寄らないΩはいない。わかった?ゆず」 「う、うん」 僕は、権力欲しいわけじゃない。どちらかって言うと真実の愛…ずっと愛してくれている方がいい 運命の番もそういう人だったら、僕は大歓迎なんだけど…一条様みたいなのは…ちょっとわかんない 僕は、優しくて〜かっこよくて〜ちょっと強引なところとか?そういうところがある人が好き!! やっぱり!愛してくれる人!!ちゃんと言葉で伝えてくれる人が好き!! 「ゆずたん?遠くに行ってたけど、大丈夫そ?」 「あっ!ごめん!ごめん」 「まぁ〜住む世界が違うけど、ゆずたんは!一条様の心ガっと掴むんだよ!?」 「いや〜無理だよ」掴むって言うか、掴みたくない… 「ゆずたん…!一条様、決して悪くない人だと思うんだ!ゆずたんは、ほら!最初から、この人悪い人だって決めつけてたでしょ?そういうのはやめて、信用してみてもいいんじゃないかな?」 ・・・翼くんの意見にも一理あるかもしれない… 人のことを信用するのは、やっぱり怖い…だけど、一条様がいじめたって言う証拠とかもないし、今のところはキスとかする変態なところ以外はまぁ、ギリ合格ラインかな? 「わかった。少し信用してみるよ」 「うん!ゆずたん!2人が結ばれること!僕願ってるからね!!」と翼くんが僕の肩をぽんぽんと叩く そして、次の日… 朝、学校に着いて、教科書を机の下の収納の場所に入れようとした時 1枚の写真が床に落ちた 「???」 なんだろう?と思い手に取ると、昨日一条様にお仕置き?キスしているところが写っている ま、まさか…誰か見ていたとは… 一体誰が…数分間ぐらい放心状態で、ずっとこの写真を見ていた みんなが教室に入り始め、教室も騒がしくなった時に、ぼーっとしている暇はないってことに気が付き、他にも写真がないかと、収納の場所をくまなく探し、見つかったのが1枚のメモ用紙 赤のペンで、『これをバラされたくなければ、一条様に近づくな!!』と書かれていた
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