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永遠に抱きしめられる!?
すると「キャーーーー♡一条様!!!!!」とかおりくんが言う
辺りが一条様という単語を聞いてザワザワしだした
「ちょっと!帰って貰えます!?」
「仕事忙しくて、全然会えなかったのにゆず充電もさせて貰えないのか?」
「ゆず充電はしなくていいです!早くどっか行って!」と言っても全然離れようとしない
この手を使いますか…
「今すぐ離れないと、一条様のこと嫌いになります!」
「連の方は好きなんだろ?」と人差し指でぷにぷにしてくる
イラッ…その自信はどっから来るのか
「そっちも嫌いになりますので、早く離れて」
「嫌いになったとしても、俺が一生離さないからな」
うわ、鳥肌もの…いや、鳥肌たった。しかも全身
「よく人前でそんな恥ずかしいこと言えますね」
「そうか?俺は、ゆずしか眼中に無いから、今も2人の空間だと思っていたんだが…」
それだとしたら、周りが見えて無さすぎる
「と!に!か!く!早く離れてください!」
「嫌だ」
「離れて!」
「嫌だ」という会話を何回もした後、翼くんが気まずそうに「あの…2人でイチャイチャされてるところ申し訳ないんですけど…そろそろ、僕たちがいることも自覚して欲しいなと…」
「お前、いい所に入ってくるんじゃない」
「翼くん、ナイス…抜け出すの手伝って」と言うけど、ぶんぶんと首を横に振られた
「ゆずたん、もう寄生されるしかないよ。どんまい。僕はここまでだ、今までありがとう、これからは3人部屋だね。きっと楽しいよ」と肩を竦めながら言う
「そんなぁ」翼くんの助けがぁぁと心の中で叫んだ
かおりくんはなにか策略があるようで、近づいてきて耳元で「離れたらキスしてあげる♡って言えば?」と言ってきたけど、そんなことは無理
でも、授業もずっとくっついていたらどうしよう…と頭がよぎる
「わかった。試しにやってみる」
「ガンバ!ゆず!」
「あぁー離れたらーキスしてあげるのにーーーー」と自分でもわかるほどの棒読みで言うと「・・・じゃあ、先にキスして」とクソ一条様が言ってきた
略してクソ条
ほっぺたにするのも嫌だし、唇なんてもってのほか…いい案はないかと頭をフル回転させたら、ありました!投げキッスという手が!
投げキッスもキスに入るもんね
「分かりました、一条様」と言って目をつぶって振り返って唇に手を当てて俗に言う投げキッスのポーズをした
「それじゃあ、キスの判定は0.5ぐらいだな…本当はもっと…」と言って僕の後頭部と、腰に手を持ってきてキスされた
その時点で思考停止、何とか抗って離れて、後ろ向いて手の甲でキスを拭く
「「わぉ…」」
「すごい、綺麗なキスだった」とかおりくんが言う
「じゃあ、ゆず…帰り迎えに来るからな」と言って帰って行った
帰っていく後ろ姿を見て「もう来なくていいです!!!!キスもしないでください!!!!!最悪ーーー!!!」と本当はもっと言いたいことがあったけど、控えめに叫んでおいた
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