12人が本棚に入れています
本棚に追加
会いたい
『梅ちゃん、会いたい。今日俺の家来ない?いいワインを貰ったから一緒に飲みたいな』
30分前に送られてきたメッセージと、梅臣は睨めっこしていた。
あの後ホテルを出て別れたが、梅臣は考えをまとめることが出来ずにいた。
「…この場合、どうしたらいいんだ。俺は告白をされた。でも、俺はまだその返事をしていない。じゃあ、今の関係ってセフレってやつか?どうしたらいいんだ?どうして俺はあんなことをしてしまったんだ…」
会いたい、と言われて嬉しくなってしまった梅臣は、セフレと言う関係に嫌気がさしていた。
告白に答えないといけない、けど答えるにはまだお互いのことを知らなさすぎる。
でも、このままの関係だとセフレになってしまいかねない、と葛藤していた。
『難しそう?無理にとは言わないから、気にしないで』
ピコン、と言う音を立てて送られてきた言葉に、梅臣は急いで返事を打った。
『無理じゃないです、ワイン、楽しみにしてます』
『よかった、じゃあ出会ったバーの近くの駅で待ち合わせしよう』
『わかりました』
最初のコメントを投稿しよう!