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かっこいい
「うん、似合ってる!」
厚めのダボッとしている灰色パーカーに、ボトムスを着こなし、アクセントにネックレスをつけた男は、完璧な程にかっこよく仕上がっていた。
着こなした柚を見て、梅臣は満足だと頷いた。
「俺、こんなオシャレな服初めて着たよ。梅ちゃんはあった日も、今日もオシャレだよね。すごくかっこいいや」
「柚さんは、イケメンなんですからもっとオシャレしてください。オシャレしたらモテますよ」
このルックスだし絶対にモテる。そう思い、梅臣は心の中で何度か頷いた。
そんな梅臣にたいし、柚は悲しそうな顔をした。
「オシャレしたら、梅ちゃんも俺に惚れてくれる…?」
「…どうでしょう。でも、かっこいいですよ。だから、可能性はあるんじゃないですかね」
聞いたことにハッとした柚だったが、返ってきた言葉に驚いた。
梅臣の少してれた顔を見て、冗談や嘘じゃないと分かり、すぐに頬を緩めた。
「ずっと、待ってるね。俺、絶対に梅ちゃんを手に入れるから!」
「あはは、頑張ってください」
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