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なごりおしい
「ふふっ、あはははっ!梅ちゃん面白いっ!」
「そーでもないですよ」
あれから、柚の家へ行きワインを開けた。
ワインを飲み始めて1時間弱、2人は既に出来上がっていた。
柚はひたすら笑い、梅臣はそんな柚を見て浮かれていた。
「柚さん、俺そろそろ帰らないといけないんですよね」
「えっ…まだ、いてもいいじゃん」
ふと時計を見ると終電の時間ギリギリで、梅臣は上着やらカバンやらを持って慌てるようにたった。
そんな梅臣に、柚は縋り着いた。
「俺、寂しいよ?」
「でも、終電が…」
「じゃあさ、泊まっていきなよ。手は、出さないって約束するから…」
悲しそうにボソボソと言葉を発する柚に、梅臣は小さく頷いた。
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