久しぶり

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久しぶり

「はぁ…」 あれから、主に大学生の梅臣が忙しないせいで会う以前に連絡すらまともに取れていなかった。 既読のマークすらつかない、数日前に送ったメッセージを眺めて柚はため息を着いていた。 「あ、柚じゃん」 カフェでのんびりしていた柚に声をかけたのは、セフレと呼ばれる関係だった男だ。 名前は知らない。 彼のことは、メッセージアプリで使用している【そうま】と言う名前で呼んでいた。 がたいのいい見た目に反して、メッセージアプリのアイコンは可愛い猫だったのを今でも覚えている。 「柚、なんで俺の事切った?相性良かったじゃん。お互い気持ちよかったし」 「実は…」 隣に座りながら話をかけられ、柚は観念したように話し出した。 開いた口は、言葉を発するのに時間をかけなかった。 「俺、好きな人が出来たんだ」 「へぇ、良かったじゃん!だからいきなり切られたのか!一言くらい説明くれよな。」 「え?」 予想外の言葉に、柚は目を見開いて聞き返したのだった。
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