1-14. 冬薔薇が散るその前に

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「暖かくなってきたことだし、外でもこうして貴女を愛したかったんだ」 「だ、だからって……見られてしまいますっ」 「使用人なら席を外させている。それに俺たちは新婚夫婦だ。外で仲睦まじくしていてもおかしくはないだろう?」 「ひゃんっ」  スカートのなかへ手を入れられ、足の付け根に彼の指先が到達する。接吻と胸への愛撫だけで秘処を濡らして蜜を垂らしていたことを目で責められ、音寧はふるふると首を振る。 「かわいくて、いやらしい身体だ。このままだとスカートに蜜がついてしまうから、舐めとってあげよう」 「いや……恥ずかしい……っ、ああぁんっ!」 「そんな声をあげたら周りに気づかれてしまうよ? そういえば、俺のおとねはほかのひとに見られても感じてしまういけない女の子だったよな……どうやら、すっかり覚えてないみたいだけど」  ふだんの音寧ならその有弦の発言に怒って問い詰めていただろう。けれども外ではじめての快楽を与えられた彼女は自分の股間の前に顔を近づけて有弦が何を口走ったかなど理解する間もなく溢れる蜜ごと秘芽を吸い上げられてしまったから、嬌声をあげて身体を震わせることしかできない。
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