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有弦さまがそう言うのなら、たぶん大丈夫だろうと音寧は覚悟を決めて、ゆっくりと自分の胸に両方の手をのばし、つるりとした布地越しに乳房を揉みはじめる。鏡を寝台の柱に立てかけて、自分も鏡を置いた方向へ身体を半分だけ起こして。
「あぁ……有弦さま。服の上からおとねはいま、両の手で胸を揉んでおります」
『姿が見えないからわからないよ。どのくらいの強さで揉んでいるんだい?』
「それは……ゆっくり、弧を描くような感じでやさしく」
『駄目だよ。やさしくなんかしてあげないって言ったじゃないか。もっと強く揉みしだいて』
「っ……痛いです」
『痛くなる寸前で手を止めて。指先を乳首に持っていってごらん』
「はぅ」
きゅん、と甘い疼きが身体を襲う。服越しに勃ちあがった乳首を自分の指で捕まえて、左右に捻れば新たな快感が生まれ、音寧を惑わせる。
「っやだ、もう、こりこりになって……」
『いやらしいことを言うね。その服を脱がせるにはどうすればいいのかな』
「金具が……襟元から足元まで並んでいて、はずしたら前開きに、なります」
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