2-06. 露見する秘蜜
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たとえ愛するひとが鏡の向こうで見ていてくれるからといって、こんなのはいや、毎日肌を重ねて愛を確かめたい、だけど気持ちいいことからは逃れられない、まるで悪しきモノに魅入られてしまったかのようで――…… 「――姫!?」 勢いよく扉がひらく音と同時に、飛び込んできた軍服姿の資を前にした音寧は、その瞬間、鏡がパリンと音を立てたことに気づかないまま、甲高い悲鳴をあげた。
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