2-07. 淫魔に魅入られた姫君

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「このまま眠ったら風邪をひいてしまう、それに」  汗だけではない、自分の体液で濡れた敷布にくるまって横たわったまま恥じらう音寧が困惑した声をあげれば、資は有無を言わさぬ表情で平然と告げる。 「軍規に則って禊を行う必要がある。魔に犯された身体は時間を置かずに清めなくてはいけない。身体が動かないのなら、俺が介助するから……いいね」
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