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「ひと夏の間。俺が、貴女を満足させられる男になって姫を慰める。淫魔から貴女をまもれるように……その代わり、姫は俺にどうすればいいか教えてほしい」
「……どうすれば」
「そう。どうすれば気持ちよくなれるのか、どうすれば貴女が想い人ではなく、俺のことを想ってくれるのか」
――どうすれば、自分だけの姫になっていただけるのか。
「あの、それって……」
どうすれば気持ちよくなれるのか、というのは理解できる。が、そのあとに資がつづけた言葉が意外で、音寧を驚かせる。
「俺はどうやら、貴女に恋したみたいだ」
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