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資は姫が異能持ちで、綾音と同じようなちからをつかうと思っているのだろう。彼の契約に頷いたのはたしかに魔法の媒介となる精液を摂取する必要があったからなのだが、手近にいた男で済まそうとして資を選んだわけではない。
だというのに、資は音寧の応えを待たずに荒々しく口づけて、彼女の身体をまさぐりはじめる。
「資さ、まっ?」
「俺は姫のことを大切にしたいと、そう思って口づけからはじめたのだが……姫には物足りなかったってことかな?」
「あ、あぁっ」
乳白色の夜着をたくし上げられ、下着をつけていない音寧の肌が資の前に晒される。先程の接吻だけですでに下腹部は甘い疼きを覚え、太ももの付け根からは一筋の蜜が垂れていた。
「ふれてもいないのに、このように蜜を溢れさせるなんて……身体は淫魔にずいぶん誑し込まれているのだな」
「……見ちゃ、いけません」
「いや。これは愛しい姫が俺の口づけで充分感じてくれたってことだろう? この甘い匂いで、雄を誘っているんだな……白い肌がほんのり赤くて、可愛いな」
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