2-12. 次の段階を求める愛撫

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 童貞のくせに何を言っているんだと音寧の冷静な部分が資の発言に茶々を入れているが、資は未来の嫁が何を思っているかなど知る由もない。初恋の姫君を自分の手元に繋ぎ止めるためにも未来の夫から寝取れるだけの性技を学び、口づけだけで愛液を迸らせる彼女の姿を見て自信を持ったのだろう。そして次の段階となる愛撫……既に未来の有弦によって躾けられている音寧の身体はその言葉だけで期待に震えてしまう。 「たくさん気持ちよくなって、他の男のことなど考えられなくしてやる。淫魔に魅入られても俺が退治できるくらい姫に快楽の上書きをできるように」 「いっ……痛いです! 資さま」 「あっ――すまない」  熱を帯びた彼の言葉に比例して音寧の秘芽を捏ねていた指のちからも強くなり、思わずきつく言い返していた。 「女性の身体は繊細なんですよ! ぐりぐりぐりぐりいつまで弄っているんですかっ! 口づけが上達したからって調子に乗らないでください、わたしのことがすきなら、宝物のように大切に扱ってください……」 「……姫」  申し訳ないとしゅんとする資を見上げて、音寧はくすくす笑う。
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