2-13. 近づく距離と不穏な周囲

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「そういえば昨晩は胸でもずいぶん感じていたな。朝食がわりに貴女の乳をいただくとするか」 「ひゃ……! た、資さまぁん……っ」  寝台の上で磔のように身体を固定されたまま、音寧は資の舌を胸元に受けることになる。乳首を吸うことで女性の身体が悦ぶことを知らなかった彼は、音寧に教えられたことで執拗に乳房と乳首を苛めるようになっていた。 「そういえば、胸だけで達することができるという話をどこかで耳にしたな……姫の身体もそうなのか?」 「し、知りませんっ……はぁんっ!」  やわやわと揉みしだかれる乳房と、彼の舌で転がされる左右の乳首。朝から寝台の上で乳繰り合っている状況は、とてもじゃないが護衛とその護衛対象には見えず、想いを通じ合わせたばかりの恋人同士のように見える。 「美味しいよ、姫のお乳……ずっと舐めしゃぶっていたい」 「あ、ああっ……そんな、資さまぁ……」  いやいやと首を振りながらも、音寧は資にされるがまま、胸への愛撫を受けつづけている。下肢はまだふれられてもいないのに、ぐずぐずと蕩けて蜜を出したそうに疼いている。
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