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けれど、あくまでこれは契約の一端だと音寧は瞳を曇らせる。異能を受け止められるよう己の精力を高め、最後に彼の“精”を与えてもらうまでの一時的な関係。このままこの世界に音寧は居座れない、この世界で資に身も心も奪われて未来の有弦のことすらどうでもよくなってしまったら、向こうの世界で待っている未来の夫に申し分が立たない。だけど過去の夫もまた、自分が愛すべき男性で……
「胸だけじゃあ物足りないみたいだな。朝だからこれで終わりにしようかと思ったけど」
「え」
「姫が達して俺に淫らで可愛い表情を見せてくれるまで、つづけることにする」
音寧が考え事をしていることに気づいたのか、資の手が彼女の下半身へと伸びていく。ハッとした音寧の足をくいっと開き、敏感な部分を曝けだした彼は、そのまま秘芽にふれて、つんっと指の腹でやさしく刺激する。
「ま、待って……た、資さ……あぁっ!」
乳首を吸われながら秘芽を指先で嬲られ、音寧の身体がひくひく動く。
粗相をしたかのように蜜が溢れ出し、資の指を濡らしていく。
それでも彼の愛撫は止まらない。
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