2-14. 二度目の禊は媚薬とともに

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 とはいえ破魔のちからを持つ綾音が何も言わなかったことを考えると、音寧が魔に蝕まれてる状況にはないのだろう。けれど資は魔の気配を察知し、音寧を淫魔から救おうと躍起になっている。 「ぅんっ……資さ、まぁ」  口移しで飲まされた薬酒の効能によって、音寧の身体は手袋越しにふれられただけでひくひくと痙攣していた。あたまのなかは明瞭なのに、身体がいうことをきかない……ほんとうに淫魔に身体を乗っ取られ金縛りにあってしまったかのようで、音寧は資にされるがまま、啼き声をあげつづけている。 「姫はお酒に弱いのか……? くたりとした姿も艶やかで美しいな」 「はぅん」  抵抗せずに彼に身を委ね、甘い声を零す音寧に資も興奮していた。  乳房を揉みながら両方の乳首に吸いつき、舌先で何度も舐っては真っ赤に凝らせ、甘噛みを繰り返す。それだけでふれていない下肢が反応し、汗と蜜の香りが鼻孔をくすぐる。  胸を執拗に愛撫した資はそのまま顔を音寧の臍までずらし、鼠径部を手袋越しになぞっていく。太ももの付け根にふれられて溢れた蜜が敷布を濡らす。  ――このまま、資さまに最後まで、抱かれてしまうの?
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