2-14. 二度目の禊は媚薬とともに

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 ――もう、あたまのなかが真っ白に染まってしまう。  資の手と口で何度も絶頂を繰り返された音寧の身体は限界を迎えている。  いつしか声にならない声しか発せられなくなり、下腹部の疼きだけが物足りなさを訴えている。けれど、資はそこまであたまがまわらないらしく、夢中になって音寧が出す蜜を啜りつづけている。 「あぁ、あっ……ああんっ!」 「まるで湧き水のようだな。ぜんぶ舐めとりたいのに」 「も、もう……やぁあ……ぁ」  じゅるじゅると音を立てながら蜜を吸われ、耳まで犯された気分に陥った音寧はいつしか喘ぎを途切れさせ、失神してしまった。体力の限界まで一方的な快楽を与えられた彼女の身体はひくんひくんと痙攣をつづけている。  音寧の反応が得られなくなった資は慌てて顔を上げるが、既に彼女は意識を飛ばしていて。 「姫……? 姫!?」
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