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互いの肌が密着し、湯船に漣が生まれる。
きつく抱き寄せられ、資の胸板に自分の胸がぶつかることで新たな快感が目覚めていく。
「資さま……のぼせてしまいます」
「俺は貴女にのぼせているよ。だけどそろそろ限界かな……こっちも」
「!」
音寧の太ももに擦りつけるように、資の屹立が存在を主張していた。何度も有弦の陰茎に膣内を貫かれた記憶を思い出し、頬を朱に染める彼女を切なそうに見つめていた資は、何を思ったのか浴槽から音寧を抱き上げ、すたすたと浴室から外に向かう。
「た、資さま?」
「また、のぼせて倒れてしまっては元も子もない。つづきは寝台で……よろしいか? 姫」
有無を言わさぬ口調で、資が熱の籠った視線を向ける。気がかりだった淫魔の気配が消えたという資の言葉に嘘は見当たらない。それでいて、彼は今もなお、この先の淫らな行為を望んでいる。もう薬酒の効果は切れてしまっただろうに、資のいきり勃った陰茎の亀頭の先が、抱き上げられた音寧の桃尻にぴたっとくっついている。
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