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有弦の楔に貫かれ胎内に精を注がれる都度、音寧は罪悪感に駆られながら悦楽に溺れる。
馴れない身体を開かされ、昼夜問わず繋がりを強要される日々は、音寧の思考を濁らせていく。
「――っああああ!」
主寝室のおおきな寝台で初夜を捧げたのはつい最近のことだと思っていたのに、すでにあの夜から三ヶ月近くが経過していた。
服を着ている時間よりも裸で過ごしている方が多いくらい、音寧は未だ大人の女性になりきれていない未成熟な身体を夫である有弦に晒しつづけている。
昨年の秋に祝言を行ってから、月の障りが訪れていない日を除けば、ほぼ毎日のように西ヶ原の洋館で身体を重ねていた。彼が仕事で邸にいないときは彼が取り寄せてくれた本を読んだり手芸に勤しんだりすることもあったが、たいていは抱き潰されて疲れ切っているため寝台の上で眠って過ごしている方が多い。茶農家にいた頃と比べればずいぶん自堕落な生活である。
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