1-07. 破魔のちからと形見の鏡

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 有弦に鏡の向こうに映る自分を見せられ、音寧は目をまるくする。西洋の結婚式で花嫁が着るような真っ白なレエスの夜着は、露出度の高さを考えなければたしかに異国のお姫様のように見えなくもない。胸元のお椀のような支えには白薔薇の花のような飾りが縫われていて、有弦に揉まれて育てられている膨らみかけの乳房を包み込んでいる。  鏡を壁に立てかけた有弦はそのまま音寧の背後にまわり、彼女の胸元へ両手を差し入れる。お椀のような支えを飾りの白薔薇ごとひっくり返されてぽろん、と乳房がまろびでる。 「っ!」 「ほら、鏡のなかの貴女の胸も丸出しになったよ」 「有弦、さま……」 「あれ? まだ直接さわってもいないのに、両方とも勃ちあがっているね? 鏡に映っているのが見えてより感じられるのかな」 「恥ずかしい……ですっ……きゃっ!」 「相変わらず吸いつくような肌だね……俺の手にちょうどいい大きさだ」 「んっ……あぁ、っ」  鏡に映された音寧は、有弦によって胸を露出させられ、両手のひらで美しい乳房にふれられて、甘く淫らに感じていた。
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