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――やさしくしないで! わたしは、時宮の姫君なんかじゃない……!
「っ……ゆ、うげんさ」
「そうだよな……ここにいるのは俺の、俺だけのおとねだもんな……時宮の姫君なんて呼んだら、姉君に失礼だよな」
「はな、して……」
「お望み通り、やさしくしないでやるよ……いつまでもままごとのような夫婦の営みばっかりじゃあ、物足りないもの、ねぇ?」
きつく抱きしめられ、噛みつくような接吻をされた音寧は、豹変した夫を前に、身体を震わせていた。
――こんな有弦さま、知らない。
おもむろに床に転がっていた着物の帯を手にとり、有弦は音寧の身体を抱き上げながらしゅるしゅると器用に帯を使って彼女の両腕を背中にまわし、下乳に巻き付ける形で拘束する。とつぜん縛られて、唖然とする音寧を冷淡に見下ろす有弦はそのまま強調された胸元へ顔を移し、未だに勃ちあがったままの彼女の乳首をねぶりだす。
「……ンッ! っあ、はぁ……!」
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