1-09. 甘い束縛と恋する虜囚

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 酒気を帯びたままの夫は、まるで音寧が不貞を働いたかのように彼女を責め、蕩けきった蜜壺へ侵入する。すでに有弦が手と口で陥落させた音寧の身体は、灼熱の楔で最奥まで一息に貫かれても抵抗することなく、素直に受け入れ、蜜襞を収斂させる。  両手を背中に縛された状態のまま強引に抱かれているにも関わらず、音寧は有弦と繋がった瞬間、安堵の吐息をこぼしていた。  ――有弦さまは、あやねえさまを求めていたわけじゃない……わたしを、必死になって求めてくれている? 「お慕い、しております……ゆうげん、さま……」  自分の失言が彼を激昂させたのだと悟った音寧はぽつりと言霊を落とし、彼に求められるがまま、身体を絡ませ、腰をぶつけ合う。  怯えていただけの音寧の反応が変わったことに気づいた有弦も、瞳を潤ませ、彼女の膣奥のよく知った場所へとぐりぐり押しつけていく。 「……っ、どうして、貴女は……!」 「ゆうげん、さま……わたし、とねは……ァアっ!」  甘い声で啼く音寧をきつくきつく抱きしめて、有弦は苦笑を浮かべながら彼女の子宮口へと子種を注ぐ。熱い飛沫を深いところまで浴びて、音寧は意識を遠くへ飛ばす。
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