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(俺がホストじゃなく…工事現場でか…)
それから数週間後…。
咲也は工事現場の近くを歩いていると上から何かが落ちてきて、すぐにキャッチをした。
それはヘルメットだった。
上を見上げるとあの時の綺麗なお兄さんがニッと笑っていて、咲也もニッと笑い返してヘルメットを被った。
「今日も逃げずに来たな、咲也…じゃなく、涼也だっけ?」
「まさか俺もこういう系で働くなんてね、まぁ、今日も頑張りますか、怜」
あの後、咲也…ではなく涼也はホストを辞めて、綺麗なお兄さん、怜が働く会社に入社した。
汗臭くて辛いと思ったが、自分の額から落ちてくる汗に綺麗さも感じていた。
あの時、上から工具が落ちて来なかったら…涼也の運命は変わっていたかもしれない。
怜に感謝をしながら今日も涼也は汗を落としながら働くのであった。
END
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