虹色の果実
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それからどれほど時間が経過したかは定かではないが、果実が一粒、夜空から落ちて来た。 それを手に取ると、
憐
(
あわ
)
れむような視線を夜空に向けて深い溜息を漏らし――その場にずっと立ち尽くしていた。 ー完ー
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