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皆んなで森に行くと女の子が居ました。同じクラスのユミちゃんです。虫かごをぶら下げていて、中には沢山の虫が入っていました。窮屈で虫たちがかわいそうでした。しかし、そのことを誰も気にはしまなかったので、ボクも気づかないフリをしました。ボクは虫を捕まえるのが下手らしく、虫かごの中の虫が増えません。ケンジくんの虫かごはすぐに虫でいっぱいになりました。ケンタくんは小さなビンにダンゴムシをいっぱい詰めていました。ケンタくんはダンゴムシ以外虫が触れないそうです。ケンタくんは虫は近くで見ると気持ち悪いと言いました。なので、一つ一つケンジくんとボクが捕まえた虫を見ていくと、たしかに気持ち悪かったです。個人的にはカマキリが一番気持ち悪かったです。あの目の気持ち悪さに敵うものは無いと思いました。ケンジくんは帰り際にボクらに議論を持ちかけました。哺乳類には昆虫のように足が六本生えている個体が居ないのかという問題です。そんなこと考えた事もありませんでした。ボクは何も思いつきませんでした。ケンジくんに答えは何かと聞いたら、ボクも分からないと笑って答えました。他の分からないよりもずっと素敵に聞こえました。ケンジくんは学者になって、生物のお勉強がしたいと言いました。きっと素晴らしい学者にケンジくんはなれるでしょう。ケンタくんはパイロットになるそうです。二人とも夢を持っているという事で、ボクも何か夢中になれる勉強を見つけたいと思いました。彼らにとって勉強は楽しいものでした。ボクも彼らとの勉強は楽しかったです。なのに学校の勉強は何故あんなにつまらないのでしょうか。ボクは不思議でありません。
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