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彼女の名前は松原香織、僕が顧問を務めている天文部の副顧問だ、図書委員会の担当教諭でもある為、こうして部活に少し遅れる場合がある。
僕とはさほど年は変わらず、男子生徒からは人気がある。あの長田も宇宙飛行士の夢に近づくというのもあるが、この松原先生目当てでも入部したのだ。
まったく、なんと不純な奴だろうか。
「ああ、すいません、松原先生にも後でお話ししようと思ったのですが、実は……」
そこで僕は長田達に説明したのと同じ内容を松原先生にもした。
「そうなんですか、もし校長先生から許可が出たなら私も行きます」
「いいんですか?急に休みをつぶすことになりますよ」
「私副顧問ですよ、それに世紀の大発見に立ち会えるなんて名誉なことですから」
まだ世紀の発見ができるかなんて分からないが、一緒に来てもらえるのは正直助かるな。なんせ石探し出し、人手は少しでも多い方が助かる。
「ありがとうございます。当日は僕が車を出しますので、学校前に集合でお願いします。また時間は追ってお伝えします」
「はい、楽しみにしてますね」
松原先生のその言葉を聞いて僕は校長室へと向かった。
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