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未知の生物との遭遇
僕の指示を聞いて、長田は張り切った返事を僕に返す。
「任せてくださいよ、松原先生の事はしっかり俺が見ていますから!」
「私は⁉」
ナチュラルに桃井の事をスルーした長田に桃井は抗議しているが、もう早く動いてもらおう。
「早く行くぞ、それじゃあみんなついてきてくれ」
「はーーい」
みんなの返事を受け、僕は先頭で山を登り始める。とりあえず今のところは順調そうだな。ん?なんかカプセルのようなものが割れているな。
「どうしたんですか新川先生?」
「これを見てください、何かのカプセルみたいなんです」
「それって、よくガチャガチャとかにあるカプセルでゴミとして誰か捨てたんじゃないんすか?」
「いや、たしかそのカプセルはプラスチックのはずだが、これは金属っぽいんだ」
更に僕は中の細部が気になり、持ち物から虫眼鏡を取り出し、細部を確認するとその様子に驚いた。
「確証はないが、なにかのスイッチっぽいな」
「スイッチって事は……」
「もしかしたらこのカプセルは宇宙船の残骸かもしれない」
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