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ウィルside久しぶりのハル※
馬臭いからと私から少し離れて歩くハルを見ていると、久しぶりに会うせいか何だか照れくさい気がする。馬の時のフォルも甘えてきて可愛いけれど、やはり人間のハルは胸がドキドキしてくるんだ。
それに、なんて言うかたった満月から次の満月までの短い間とはいえ、ハルは少しづつ面影を変えていく。きっと毎日見つめていないせいなのかもしれないけれど。
足を忍ばせて私の官舎の部屋に入ると、そそくさと勝手知ったる様子でハルはシャワーを浴びに消えた。ハルのために用意した入浴剤を教えるのを忘れたと思った私は、ドアを開けて声を掛けようとした。
温かな湯気の向こうに、ハルはお湯を身体にしたたらせて、気持ち良さげに身体を洗っていた。私はその美しくも色っぽい姿にズクリと脚の間が暴れ出すのを感じた。
音を立てない様にしながら、そっと服を脱ぐと洗い終わったハルの背中に手を伸ばした。
「わっ!びっくりしたっ!」
そう言って目を丸くしたハルが、チラッと私の裸体を見て顔を赤らめるのを、私はくすぐったい気持ちで眺めた。自分のものがすっかり立ち上がっているのは自覚していたからだ。
「私も一緒にハルと入りたい。ハルのためにこれを用意したんだ。」
そう言ってくぼみに置いてあった香りのオイルを溜まってきたお湯に垂らすと、一瞬で甘いフルーツの香りが広がった。
「わ、良い香り!僕この匂い好き。」
そう言って柔らかく笑うハルが愛しくて私はザブリと湯船に入ると、ハルの手を引いた。赤らんだ顔で入ってきたハルと向き合いながら、私はハルの顔に手を伸ばして甘く口付けた。
「ハル、会いたかった。フォルはハルだけど、やっぱりこうして愛しあえるのはハルだから。」
そう言うと、ハルは私の唇をチュっと吸って言った。
「僕も。ウィルと愛し合いたかった。僕にはウィルが全てだから。愛してる。」
私たちはこれ以上言葉を交わす余裕は無くなって、貪る様に舌を絡み合わせると、腿の上に跨ったハルを抱きしめて揺さぶった。高まった身体は擦れ合って、チャプチャプと波立つお湯が私たちの急いた気持ちを表す様だった。
「んっ、気持ちいいっ。あ、ああっ、ウィルっ!」
交わる時間が空いて、すっかり硬くなったハルの後ろの窄まりをマッサージしながら突き上げると、擦れ合ったハルの昂りはぐんと大きくなってビクビクと動いた。
つるりとしたハルの股間はいつ見ても不思議だったけれど、今はただ気持ちが良かった。大きく嬌声を上げながら逝くハルの口を唇で覆いながら、私はグッと指をハルに突き入れたんだ。
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