待てなくて※

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待てなくて※

僕が浴室から出ると、扉の前でウィルが待ちかねた様に僕を抱きしめて唇を合わせて来た。僕もすっかり期待で高まった身体をウィルに押しつけた。 柔らかな唇は甘くて、僕はウィルの舌が欲しくて唇を食んだ。ウィルの突き入れてくる舌をもっと感じたくて、僕は食べられてしまうかの様に、顔を傾けてお互いの全てを交換した。 時々漏れる僕の呻き声なのか、ウィルの息づかいなのか、そしてピチャピチャといういやらしい音しか部屋には無かった。僕は口付けられながらいつの間にかベッドまで移動していた。 ドサリとベッドに横たわる僕を見下ろして、ウィルは服を脱ぎ捨てながら言った。 「ちょっと優しくしてあげられないかもしれない。ごめん。」 僕は覆いかぶさって来たウィルの頬を両手で包み込むと、大きくて形の良い唇を甘やかに啄んで答えた。 「いいよ。激しくして?…僕ももう待てないから。」 ウィルは僕に再び口づけながら、僕の身体を確かめる様に撫で回した。待ちきれない胸はすっかり硬く尖って、ウィルを待っていた。僕もウィルの逞しい胸を撫でながら、ツンとしたそのしこりを指で弾いた。 ビクリと震えたウィルが僕を睨んで、僕の両手を頭の上で拘束した。そして見せつける様にしながら、執拗に僕の胸の印をなぶった。 「ああんっ、い、気持ちいいっ!あ、ああっ。」 僕が喘ぎすぎて仰け反った首筋に、ウィルが甘やかに口づけてくる。ああ、僕はウィルが好きだ。だからウィルに甘やかに愛撫されると、馬鹿みたいに感じてしまうんだ。 ウィルが僕の昂りを、熱い口の中に入れて可愛がるせいで、僕は直ぐに、本当にあっという間に高まって逝ってしまった。そして僕に見せるように、口の中の白濁をウィルの手のひらにドロリと受け止めた。 僕はドキドキとしながら次の愛撫を待った。ウィルの濡れた指先が僕の窄みを撫で回すと、どうしようもなく焦れてしまったけれど、さっき自分で準備のために錠剤を入れた時も抵抗があって、少し不安だった。 「ああ、ハルのここ、随分硬いね。待てなくてもここはじっくりと解さないと…、私はハルが感じてくれるのが一番だから。」 そう言うウィルの股間ははち切れそうで、僕は思わず手を伸ばしてその逞しい、僕とは全然違う昂りを握りしめた。するとウィルは僕の中へ指をゆっくりと突き入れたり、撫で回したりしながら、呻く僕の顔の上に跨った。 僕は目の前にそそり立つウィルのソレを、両手でネチャネチャと撫で回しながら思わず頬ずりしていた。ああ、何だか愛しくて堪らない。僕は舌を伸ばしていやらしい匂いのソレを唇に押し当てた。
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