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夢中になって※
僕が夢中になって、ウィルの猛り切った昂りに口づけて、舌で愛撫すると、手の中のそれはビクビクと喜んで震えた。僕は妙な征服欲を覚えて、口の中へそれを押し込んだ。
けれど大き過ぎるそれは、僕には苦し過ぎて、ゴホゴホとむせ込んでしまった。ウィルは身体を起こして、僕を心配そうに見つめた。
「ごめん。大丈夫だから。ウィルのが大き過ぎて、ちょっと口いっぱいになっちゃっただけ…。コホッ。」
僕は少し涙目で口の周りを拭ってウィルを見上げると、ウィルは眉をひそめて呟いた。
「ああ、ハルのその無意識の攻撃力を忘れてたよ。私を馬鹿みたいに煽ってくるんだから…。もう、私も限界だ。…挿れてもいいかい?」
ちょっと怖いくらいに見つめられて、僕はウィルの眼差しにゾクゾクしてしまって、頷くことしかできない。僕は両手で腿を抱え上げてウィルを見つめた。
ウィルが僕に舌を絡めながらゆっくりと入ってくる太ましいそれは、僕の息を止めた。けれどすっかり柔らかく解されたそこは、確実にウィルを呑み込んでいった。
ウィルの緩やかな腰の動きは、僕を直ぐに喘がせて、キスどころじゃなくなってしまった。耳元で僕の名前を呼ぶウィルの甘い声が僕をどんどんと追い詰めて、同時にもどかしさを連れてきた。
「あ、ああっ、んんーっ、い、いやっ!そこ、ダメっ!ああんっ。」
ウィルの動きも容赦なくなって、僕の胸をぎゅっと摘んで言った。
「ああっ、ハルの中が、私を美味しそうに締め付けてる。…ここが良いのかい?」
そう言って、僕の腰を両手で掴むと僕の弱い場所をグッと抉るようにグチグチと擦り出した。僕は堪らなくなって首を振ってこの苦しいような快感から抜け出そうともがいた。
「いくっ、いっちゃうっ、あ、ダメっ!あああぁっ!」
僕がお腹を濡らしながら逝ってるのに、ウィルは更に畳み掛けるように揺さぶった。僕は終わらない快感に口から涎を垂らしながら、ウィルにしがみついた。
ウィルは僕の奥深くまで抉るように突き入れてきて、それはまるでウィルに串刺しにされている様な気分だった。僕は感じたことのない快感に怯えた。
でもそれは一瞬で、僕は畳み掛ける様なウィルのもたらす攻撃的な気持ち良さに翻弄されて、もう自分ではどうしようもなかった。
ウィルの吠える様な呻き声と、叩きつける様な大きな腰の動きで、目の前がチカチカする絶頂にもう一度僕は飛ばされてしまった。薄れる意識の中で、ウィルの柔らかな唇を瞼に感じて僕は微笑んだんだ。
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