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「じゃあ!これからも一緒に食べませんか!?」
「……は?」
思いもしなかった言葉に反応が遅れる。
「あ、すいませんっ!馴れ馴れしいですよね」
「いや……別に、いい、けど……」
パタパタと手を振って発言を取り消そうとする村上をチラッと見ながら了承した。
「いいんですか!?」
「っ……つか、敬語やめろ!同学年なんだろーが!」
「だって!諏訪さんですよっ!?」
「んだ、それ……」
目を細めると一瞬ビクッとして……でも、村上はそろそろとこっちに近づいてきて俺の目の前で正座をする。
「……じゃあ、お友達になって頂けますか?」
「はぁ?」
まさか過ぎて開いた口が塞がらない。
「僕、諏訪さ……いえ、諏訪くんとお友達になりたいんですが……ダメ……ですか?」
真剣にこんなこと言う奴……初めて見た。
思わず村上を見つめてしまっても村上はにこっと笑う。
「……そんなん小学生でも言わねぇぞ」
呆れた目を向けても村上はちょっと強請るようにこっちを見上げていた。
「犬みたいは顔すんな」
ピシッとその額にデコピンをして残りのパンを口に押し込む。
「じゃあ、お友達になってくれますか?」
「俺が側に居ればあいつらも絡んで来ねぇだろ?」
「あ!じゃあ、僕も諏訪くんが絡まれたら守りますね!」
「……やめろ」
パッと立ち上がって俺の前で両手を広げて周りをキョロキョロ見るのを目にして、やけに照れくさい。
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